株のような投資は、自分が投資先の経営戦略や株価を決めることもできません。株価が上がればもうかり、下がれば損するというシステムです。
しかし、不動産投資はほかの投資と異なり自分で決める要素が多いです。自分の戦略が当たれば収益はアップするという特徴があります。
駐車場経営もひとつの手?
不動産投資のなかでも多いのがアパートと駐車場です。
駐車場経営の場合、初期費用も少なくて済みます。専門の管理会社に依頼したらすべてをサポートしてくれます。そのため、オーナーは収益を受け取るだけということも可能です。
また、更地に限りなく近い状態ですので建築物もすんなり建てることができます。駐車場という状況は早期売却も可能です。
このように聞くと、アパート経営よりも駐車場経営の方が良いと感じるでしょう。
しかし、アパート経営には駐車場経営にはないメリットが2つあります。
1.収益率が高い
駐車場の場合、収益率が2%台というケースも考えられます。しかし、アパート経営の場合は7~9%を目標とできる物件も多いです。
長い目でみるとこの差は数百万円以上となることもあります。収益率の高さでは圧倒的にアパート経営に軍配が上がります。
2.入居率(駐車率)が高いのはアパート経営
駐車場の場合、よほど需要がある場所以外は駐車する方に選択肢があります。もし、自分がオーナーとなっている駐車場の近くに割安の駐車場ができたら、そちらに停める方が大多数です。そうなると、収益が落ちてしまいます。
しかし、アパートの場合は近所に似たようなアパートが仮に3,000円安い賃料で建てられても、引っ越し費用を考えるとそちらに住み替えるという可能性はほとんどありません。
このように考えると、アパート経営の方が安定した収益を得ることが可能だといえます。
REITで収益確保を目指す
不動産投資を始めたいが「資金がない」、「ローンが通らない」という方でも不動産投資で収益を得られる方法がREITです。英語で見ると何か難しい投資という印象を受けるかもしれませんが、日本語で言えば「不動産投資信託」という投資方法です。
内容は、ファンドという不動産投資信託会社が投資物件を買う資金の一部を投資家から募るというものです。そして、収益が出たら投資家に分配するシステムとなっています。
銘柄数は約60あり、資金は20万円~50万円あればスタートできます。収益率は3~5%ですが、自分で経営をしなくとも株式の収益率より高めの収益が確保できるのは魅力的です。
不動産投資と一口に言っても様々な選択肢があるので、それぞれの特徴について調べてみることが大切です。