不動産投資家にとって重要なことと言えば、賃貸経営において黒字を出すことです。そのためには、賃貸経営を行ううえでの知識や思考法を習得する必要があります。賃貸不動産経営管理士という資格の勉強を始めれば、必要な知識が身につくでしょう。
賃貸不動産経営管理士とは?
賃貸不動産経営管理士とは、資格名からイメージできるとおり、賃貸物件の経営や管理に関する知識を持った専門家を名乗ることができる資格です。
試験内容は以下が出題されるようです。
・賃貸に関する契約内容全般
・建物の管理
・設備の点検
賃貸経営に関して全体を理解しなければ合格は難しいでしょう。
近年、注目度が高くなっている不動産系の資格でもあります。実際に受験者数は増加していて、合格率が低下しています。年々人気が上昇してきているという証拠ですね。
2013年合格率:約86%
2014年合格率:約77%
2015年合格率:約55%
また、不動産投資家の方に直結する話ではありませんが、現実的には不動産管理会社に必要な資格となっています。
今後も難易度は上がっていくと予想できます。早期に合格を目指すことをおすすめします。
アパート経営に役立つ?
賃貸不動産経営管理士の資格は、アパート経営において大きく2つのメリットがあります。
1.アパート経営の全体像を理解できる
アパート経営における収入は家賃のみとシンプルですが、支出となる経費は管理費、修繕費、設備点検費、清掃費、税金、消耗品費などの雑費と予想以上にさまざまです。資格保有者であれば、これらの実務について自然と予想できるので手堅い経営が可能となるでしょう。
2.管理会社からの対応が良くなる
管理会社からすると、アパート経営のことについて何もわからないオーナーと資格保有者のオーナーでは対応も変わると考えられます。知識がない、または経験の少ないオーナーの細かい要望に対しては「対応は難しいです」と回答するということもあるかもしれません。
しかし、資格保有者は「賃貸経営についての知識がある」と客観的に証明されています。筋の通った細かい要望については、管理会社は反論しようがありません。迅速に対応してもらえるでしょう。
アパート経営や不動産投資における賃貸不動産経営管理士の役割やメリットについてご紹介しました。資格取得をお考えの方は、早めの対策と取得が重要です。