不動産への投資は、お金だけ投資すれば自然と収益が生まれてくるというイメージがあります。確かに、そういった事例もありますが、実際にはそうでない事例が多いです。
なぜなら、不動産投資は賃貸物件を運用するビジネスという側面が強いからです。「お金さえ出せば商売は成功できるか?」と考えてみるとわかりやすいと思います。
利益を発生させる仕組みについて
不動産経営における利益を発生させる仕組みはシンプルです。
まず、利益を発生させるために必要な売り上げですが基本的に1つの収入源しかありません。
それは、家賃です。細かく言えば、共益費や駐車場代もありますが、今回では家賃に含めて考えます。
これらの家賃合計から不動産経営にかかったすべての諸経費を引いた金額が利益となります。
ここで、注意しなければいけないのは、利益が生じている黒字経営の場合、最終として税金を支払うことになるという点です。
手元に残ったお金だからと安心して消費してしまうと、確定申告のときに税金が発生するので、自分の預金から手出しをするというようなミスとなってしまいます。
また、不動産経営はほかの商売と違い、収入の種類を増やしたりすることはできません。
あくまで収入は家賃収入のみです。もし、家賃があまり入ってこないような状況の空き部屋が多い経営が続くのであれば、必ず赤字となります。赤字の状態が継続するようであれば、資産を増やすどころか今まで貯めた預金などを失うことになります。
不動産経営は利益となる収入が家賃収入しかないので、満室経営を継続させることが第一目標と考えるべきでしょう。
大切なのは売り上げ?利益率?
この点においては、まずは利益率を高めることが良いと思います。
その理由ですが、不動産経営になれてないうちは経営にかかる経費である、
・管理費
・修繕費
・リフォーム費用
・消耗品費
・雑費
などを使いすぎます。
結局は売り上げの大部分が経費となり、利益率が低いという結果になりやすいです。
そこで、経営を行うなかで利益率重視とすれば常に経費の金額が気になります。経費というものは気にすると使う金額が減ります。そのような行動を毎回行えば最終的に利益率が上がることになります。
賃貸経営はもともと利益率が高い商売ではありません。経費の削減を念頭に置いてください。